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Financier!

フィナンシェ トリヴィア

financier trivia

フィナンシェ

仏語: financier:フランス語で「金融課」「お金持ち」の意。「フィナンシエ型」と呼ばれる小さな台形の金型で作られた菓子の形が、金塊(金ののべ棒)に似ていることから、その形をした焼き菓子の代名詞になった。

フィナンシェの起因となる焼き菓子

フィナンシェ物語の項に記述する「ヴィジタンディーヌ」、そして「フリアン」などがある。ヴィジタンディーヌは卵白を泡立てたものを用いて作り、形も丸型や楕円型、花型など様々な形で焼かれる。「フリアン」は「美食家」という意が語源だが、金塊を模った長方形で焼くフィナンシェに対して、同じ生地でも正方形で焼かれると「フリアン」と呼ばれることが多い。とはいえ、卵白を泡立てないヴィタンジーヌがあったり、必ずしも正方形のフリアンが決まりでなかったりと、曖昧なレシピもあるのが現状である。

フィンナンシェの親戚マドレーヌのお話

必ずといって洋菓子店に定番で置かれる二大品目のフィナンシェとマドレーヌ。どちらも「ドゥミ・セック(半生焼き菓子)」であるが、大きな違いはその形状だが、正確にはフィナンシェが焦がしバターに卵白とアーモンドプードル対して、マドレーヌは溶かしバターに全卵、だったりとレシピにも違いがあるようだ。その諸説ある起源と詳しいお話はブログにて。

フィナンシェの焦がしバター(ブールノワゼット)って?

フィナンシェといえば、ヘーゼルナッツ(ノワゼット)色に焦がしたバターを使うのがオーセンティックとされていたが、昨今のフィナンシェは、ほとんど焦がさない、または焦がさずに溶かしバターだけを加えるといったお店が増えてきている。焦がしバターは、バターに含まれる水分を蒸発させ、その成分を焦がしてバター風味を立たせて作るのに対して、溶かしバターは水分を蒸発させないので、バターに含まれる水分も生地に加わり、しっとりした食感になることから、ここ日本ではいつから溶かしバターの方が主流となってきた。